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湯浅症例報告 鍼灸とボツリヌスで寛解した痙性斜頸の1例
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鍼灸とボツリヌスで寛解した痙性斜頸の1例

 
 
湯浅龍彦1、大宮貴明、山岸 太、岩﨑真樹、
 
鎌ケ谷総合病院脳神経内科
 
 

目的 痙性斜頸の治療は難航することが多い。鍼灸とボツリヌ注射の併用で緩解を得ている1例を報告する。

症例;発症時53歳女性、主訴:頸の右念転。
 

診断:念転性ジストニア(痙性斜頸) 心理的背景:家庭内人間関係。
 

治療経過:20X1年1月、鍼灸積聚治療開始(1~2回/月)。同年3月、小康を得る。5月、自転車に乗れるようになった。20x4年2月、尻もちをつき尾底骨打撲を契機に身体の捻じれ再燃。同年10月、ボツリヌス治療開始。3~4カ月に1回実施し、積聚治療も継続中。
 

考察:ジストニアとは、不随意の断続的、或いは持続性の筋収縮症候群であり、
 
四肢や体軸のねじれを伴う異常姿位をいう。全身型と局所性に分け、原因は遺伝性背景を有すものから、心理的色彩の強いものまで多様である。しばしば治療に難航し、西洋医学的には、ボツリヌス注射、抗コリン薬やL-ドーパ、定位脳手術などが試みられる。鍼灸治療で症状の改善を見るという報告もあり、合谷(LI4);外関(TE5);後渓(SI3);外関(TE5);崑崙(BL60);⑤衝陽(ST42);⑥丘墟(GB40);⑦百会(GV20);⑧太白(SP3)などに取穴されている。今回の事例は積聚治療で施療されている。諸外国では鍼灸が脳機能を介して効果を顕すとの論点が注目されていて、脳機能マッピングなどでそれを証明する方向で学問が進んでいる。今後鍼灸学会と神経学会の両方からのアプローチに期待する。
 
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